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治療の知識

2026-07-17

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親知らずって抜いたほうがいいの?抜歯の判断基準と術後ケアのポイント

「親知らずが痛い」「腫れてきた」「でも抜くのが怖い」——そんな思いで検索されている方、多いですよね。実は、親知らずは必ずしもすべてを抜かなくていいんです。でも、放っておくと隣の歯まで傷めてしまうケースもある。だから「今すぐ抜くべきか、しばらく様子を見ていいのか」を正しく見極めることが、とても大切なんです。

この記事では、親知らずの抜歯が必要になるケース・不要なケース、そして抜いた後のケアで「やってしまいがちな失敗」まで、順を追ってお伝えしていきますね。

親知らずは必ず抜くもの?まずは状態の見極めが先

「抜かなくていい」親知らずもある

日本口腔外科学会によると、親知らずが正常に生えて機能している場合や、奥歯が抜けていてブリッジの土台として使える場合は、必ずしも抜歯しなくてよいとされています[3]。

つまり、「親知らずが生えてきた=すぐ抜く」という話ではないんです。まずは今の状態を正確に確認することが先決です。

当院では、CTとマイクロスコープを用いて親知らずの位置や角度、周囲の神経・血管との位置関係を精密に分析しています。「抜かない・削らない」を基本方針に掲げる守尾院長のもと、本当に抜歯が必要かどうかを一緒に考えるところから始めていきます。

抜歯を検討すべきなのはこんなとき

一方で、放置するとトラブルが広がるケースもあります。日本口腔外科学会は、以下のような状態では抜歯を推奨しています[3]。

状態 主なリスク
むし歯・歯周病が進行している さらに悪化し、隣の歯にも波及する
隣の歯に接触・圧迫している 隣の歯の根が溶けることがある
歯並びに影響している 矯正治療の妨げになる場合がある
智歯周囲炎(※)を繰り返している 頬・首まで腫れが広がるリスクがある

※智歯周囲炎(ちししゅういえん)とは、親知らずの周りの歯ぐきが炎症を起こした状態のことです。

当院では光学スキャナー(iTero5D)を使って歯並び全体への影響も確認できるため、「矯正を考えているけど親知らずはどうすべき?」というご相談にも対応しています。

現代人に多い「斜め・埋まっている」親知らず

日本歯科医師会によると、現代人はやわらかい食事が増えて顎が発達しづらくなっているため、親知らずが正常に生えられず、斜めに傾いたり歯ぐきの中に一部しか出ない状態になりやすいとされています[1]。

  • 水平埋伏(横向きに生えている状態)
  • 完全埋伏(歯ぐきの中に全部埋まっている状態)

こういったケースでは抜歯の難易度が上がるため、CTで神経との距離を確認してから処置に入ることが欠かせません。

親知らずの周りが急に腫れた…それ、智歯周囲炎かもしれません

智歯周囲炎(親知らず周りの炎症)はなぜ繰り返す?

疲れたときに腫れやすい理由

日本歯科医師会によると、智歯周囲炎は20歳前後の人に発生する頻度の高い疾患です[2]。親知らずが歯ぐきに半分だけ覆われた状態だと、その隙間に食べかすや細菌が入り込みやすく、いつも不潔になりやすい状態が続きます。

そこに疲労や体調不良が重なって免疫力が落ちると、一気に炎症が広がりやすくなるんです。「忙しかった週の後半に決まって腫れる」という方、心当たりありませんか?

ひどくなると頬や首まで腫れて、口がほとんど開かなくなることもあります[2]。繰り返すようなら、落ち着いているうちに抜歯を検討するタイミングかもしれません。

炎症が落ち着いてから抜歯するのが基本

「今すごく腫れているんだけど、今日抜いてもらえますか?」というご相談もよくいただきます。気持ちはよくわかるんですが、急性炎症が強い状態での抜歯は麻酔が効きにくく、感染が広がるリスクもあります。

まずは抗菌薬や消毒で炎症を鎮め、落ち着いたタイミングで抜歯の計画を立てていくのが基本的な流れです。当院では新心会グループに所属する100名を超える歯科医師の専門知識も活用しながら、患者さまの全身状態も考慮して最適な治療時期を見極めています。

抜歯後の「やってしまいがちな失敗」と正しいケア

「血が気になって何度もうがい」は逆効果

日本口腔外科学会によると、抜歯後に頻回のうがいをすると、抜いた穴に溜まった血液(血餅〈けっぺい〉)が流れてしまい、骨を覆う組織の形成が遅れて炎症が起きやすくなることが指摘されています[4]。

血餅はいわば「天然の保護膜」。それが取れてしまうと、骨がむき出しになって強い痛みが続く「ドライソケット」になることがあります。「なんとなく気になってうがいをしてしまった」という方も多いので、ここだけはしっかりお伝えしておきますね。

術後24時間の行動が回復の分かれ目

日本口腔外科学会は、抜歯は顎の骨に生えている歯を抜く立派な手術であることを強調しており、術前・術後の体調管理の重要性を述べています[5]。抜いた後の過ごし方が、回復のスピードに大きく影響するんです。

術後に気をつけてほしいこと:

  • うがいは優しく。ぶくぶくと強くすすがない
  • 処方された抗菌薬と痛み止めは指示通りに飲み切る
  • 術後24時間は激しい運動・長時間の入浴を避ける
  • 禁煙・禁酒を心がける(血流に影響し、治りが遅くなる)

当院ではこれらの注意点を抜歯後にしっかりご説明していますが、心配なことがあれば平日夜間(20時まで)や土日の診療でも対応できますので、一人で抱え込まないでくださいね。

「術後に何かおかしい」と思ったら早めに連絡を

厚生労働省の抗微生物薬適正使用の手引き(歯科編)では、下顎に埋まっていた親知らずの抜歯後に手術部位への感染(SSI)が生じると、蜂窩織炎(ほうかしきえん:皮膚の下の組織に細菌が広がる深刻な感染症)などの重篤な合併症につながることがあると指摘されています[6]。

「術後はこんなものかな」と放置せず、腫れが引かない・熱が続く・臭いが気になるといったサインがあれば早めにご相談ください。当院では24時間WEB予約受付と急患診療にも対応しています。

抜歯を相談するとき、何を確認しておくといい?

「診断の根拠」を聞いてみる

「抜いたほうがいい」と言われたとき、「なぜ抜く必要があるの?」を確認することは、とても大切です。CT画像を見せてもらいながら、神経との距離・歯の向き・隣の歯への影響を説明してもらえると安心できますよね。

当院ではCT・マイクロスコープ・光学スキャナー(iTero5D)を活用した診断を行い、なぜ今その処置が必要なのかを患者さまにわかりやすくご説明することを大切にしています。

セカンドオピニオンにも対応していますので、「他院で抜歯をすすめられたけど不安」という方もお気軽にご相談ください。

高齢の方・持病がある方は特に事前相談を

日本口腔外科学会は、高齢者や基礎疾患がある方が親知らずを抜く場合には、口腔外科医と十分に相談することを推奨しています[3]。血液をさらさらにするお薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の方、骨粗しょう症のお薬を使っている方などは、処置の前に主治医との連携が必要になる場合があります。

初診時に飲んでいるお薬の情報をお持ちいただけると、スムーズに確認できますので、お薬手帳を持参していただけると助かります。

まとめ

  • 親知らずは必ずしも抜く必要はない。正常に生えていて機能しているケース、ブリッジの土台として使えるケースは抜歯不要なこともある[3]
  • 斜め・埋没している親知らずは難易度が高く、CTで神経・血管との位置関係を確認してから処置を行うことが重要。当院ではCT・マイクロスコープで精密に診断している
  • 智歯周囲炎は20歳前後に多く[2]、繰り返す場合は炎症が落ち着いたタイミングでの抜歯を検討する
  • 術後のうがいのしすぎは逆効果[4]。血餅を守ることが早期回復のカギ。処方薬の服用・禁煙禁酒・安静が基本
  • 「何かおかしい」と感じたら早めに受診を。術後感染は放置すると重篤化することがある[6]

親知らずのことで気になっていることがあれば、ひとりで悩まずにご相談ください。「本当に抜く必要があるの?」「怖くて踏み出せない」——どんなお気持ちでも歓迎ですよ。

博多I’S歯科・矯正歯科は、福岡市博多区博多駅前3丁目、櫛田神社前駅から徒歩3分のところにあります。平日は夜20時まで、土日も診療(日曜は16時まで)しており、24時間WEBからご予約いただけます。急患診療・セカンドオピニオンにも対応しています。まずはお気軽にWEBでご予約、またはお電話でご相談ください。

公式サイト: https://hakatad-c.com/

参考文献

[1] 日本歯科医師会「親知らず」jda.or.jp

[2] 日本歯科医師会「お悩み相談!教えて先生|テーマ:親知らず」jda.or.jp

[3] 日本口腔外科学会「『親知らず』について」jsoms.or.jp

[4] 日本口腔外科学会「歯を抜いたがあとの治りが悪い」jsoms.or.jp

[5] 日本口腔外科学会「手術、手技に関して」jsoms.or.jp

[6] 厚生労働省「抗微生物薬適正使用の手引き 第四版 歯科編」mhlw.go.jp

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