矯正中にワイヤーが頬に当たって痛い、気づいたらブラケットがぽろっと取れていた……そういう経験、ありませんか?
「これって緊急事態?」「夜だけどどうしたらいい?」と慌ててしまいますよね。でも、まずは落ち着いて。トラブルの種類によって対応方法が違うので、正しい手順を知っておくだけでずいぶん気持ちが楽になりますよ。
このページでは、矯正装置に起こりがちなトラブルごとの応急処置と、受診の優先度の見極め方を順番にお伝えします。
装置トラブル別の応急処置
日本歯科医師会によると、固定式矯正(マルチブラケット装置)はひとつひとつの歯に小さなブラケットを接着し、そこに細いワイヤーを通して歯を動かす仕組みです[1]。それぞれのパーツで起きやすいトラブルが違うので、まず「どこが、どうなったか」を確認することから始めましょう。
ブラケット(小さな金属パーツ)が外れた
ブラケットがポロッと取れても、すぐに歯が動き出すわけではないので、過度に慌てなくて大丈夫です。ただし紛失しないことが大切です。
やること
- 外れたブラケットを清潔な小容器(ラップでくるんでも◎)に保管する
- ワイヤーにブラケットがぶら下がっている状態なら、無理に動かさない
- 口の中を傷つけそうな場合は歯科用ワックス(薬局で購入できます)を塗って保護する
- 硬い食べもの・粘着性の高い食べもの(キャラメル・餅など)は控え、反対側で噛む
ブラケットが取れているあいだは歯磨きしやすくなる半面、装置の力が一時的に抜けています。できるだけ早めに受診して再装着してもらいましょう。
ワイヤーが飛び出している・頬や舌に刺さっている
奥歯のワイヤーの端が伸びてきて粘膜を傷つけるのは、矯正中によくあるトラブルです。
やること
- 綿棒やガーゼの先でワイヤーを頬側に押し込む(舌側よりも頬側のほうが粘膜が厚く、刺さりにくいです)
- 押し込んだら歯科用ワックスをこんもり盛って、ワイヤーの先端を覆う
- ワックスがない場合は、市販の口腔粘膜保護ジェルで代用できます
「ワイヤーを自分で切っていいの?」という疑問について
どうしても痛みが強く、我慢できない夜間にどうしても……という場合に限り、爪切りの先を消毒してカットすることもできます。ただしこれは最後の手段。カット後も必ずワックスで保護し、翌日には受診してください。自己判断でのカットはできるだけ避けてください。ワイヤーの誤嚥(飲み込み)リスクもゼロではないからです。
装置全体がぐらついている・緩んでいる感じがする
やること
- 無理に動かしたり押し込もうとしない
- そっと元の位置に戻す程度にとどめる
- 柔らかい食事(おかゆ・うどん・豆腐など)にして、装置に負担をかけない
装置の再装着には専用の歯科用接着剤が必要で、自分では直せません。緩みが気になるままにしておくと、治療のプランがずれてしまうこともあります。早めに連絡を入れておきましょう。
「今すぐ受診?」「様子見でいい?」判断の目安
トラブルの緊急度は大きく3段階に分けられます。
| 緊急度 | こんな状態のとき | 対応の目安 |
|---|---|---|
| すぐ受診 | 激しい痛み・腫れ・止まらない出血 / ワイヤーが深く刺さって取れない / 装置を飲み込んだかもしれない / 呼吸や食事・会話に支障がある | 当日中に電話・受診 |
| 翌日以降に受診 | ブラケットが外れたが痛みなし / ワイヤーが少し飛び出している程度 / 応急処置後は日常生活に支障なし | 応急処置後、翌日以降に予約 |
| 次回定期予約に相談 | 装置が若干緩い気がするが外れていない / 軽い圧迫感や違和感のみ / 食事や会話への影響なし | セルフケアを続けながら次回来院時に報告 |
厚生労働省の「歯科治療時の偶発症に関する指針」では、矯正装置除去時などの誤嚥事故も報告されています[2]。「飲み込んだかも……」と思ったら迷わず受診してください。
応急処置の間も続けてほしいセルフケア
装置が外れていたり、ワックスで保護している状態のときも、セルフケアは続けることが大切です。むしろ装置の一部が取れているあいだはプラーク(歯垢)が溜まりやすくなることもあるので注意しましょう。
ポイント3つ
- ブラシは「当てる場所」を変えて磨く。外れた装置の周りは軽くなでるように。力を入れすぎない
- 夜だけでいいのでフロスを1本通しましょう。矯正中は装置の隙間に食べかすが残りやすいです(ワイヤー下用の「フロススレッダー」があると通しやすいですよ)
- うがいはやさしく。歯科用ワックスが取れてしまうので、強くブクブクしすぎないようにしてくださいね
装置の状態によって適切なケアの方法が変わります。当院では矯正治療中の患者さんに、装置を傷めない清掃指導も行っています。「これで合っているか不安」という時は、遠慮なく聞いてくださいね。
博多・福岡市内で矯正中にトラブルが起きたら
「装置が外れた・刺さった」となったとき、かかりつけ医院がすぐ行ける場所にあると本当に安心ですよね。
博多I’S歯科・矯正歯科は、櫛田神社前駅からすぐ(徒歩3分)、博多駅前エリアにあります。平日は20時まで診療しており、お仕事帰りのトラブルにも対応しやすい環境です。土日も診療(日曜は16時まで)しているので、週末に気になることが起きた時も相談していただけます。
急患診療の受け入れも行っていますので、「突然のトラブルで予約が取れているか心配」という方は、まずお電話でご連絡ください。24時間WEB予約にも対応していますので、夜間に気づいた時はWeb予約を入れておくと次の診療日にスムーズです。
また、装置の位置確認や処置には、当院に導入しているCT・マイクロスコープ・光学スキャナー(iTero5D)が役立つ場面もあります。守尾一起院長のもと、「患者様を第一に考え、寄り添う診療」を大切に、装置トラブルの際も丁寧に対応します。
他院で矯正治療中の方の緊急相談も承っています(セカンドオピニオン対応可)。「現在の治療のことで不安がある」という場合もお気軽にご相談ください。
まとめ
- 装置トラブルは部位ごとに対応が違う。ブラケット外れは保管と歯科用ワックスで保護、ワイヤーの飛び出しは押し込んでワックスで覆う、装置全体のぐらつきは無理に触らず柔らかい食事で過ごす
- 緊急度を3段階で判断する。激しい痛み・出血・誤嚥の疑いは当日受診、軽微なトラブルは応急処置後に翌日以降、ほとんど影響ないなら次回定期予約時でOK
- 応急処置中もセルフケアは継続。夜だけでいいのでフロスを。ワックス保護中はうがいをやさしく
- かかりつけ医院に早めの一報を。「受診が必要かどうか迷っている」段階でも電話で相談できます
矯正中のトラブルは「突然・不安・どうしたらいい?」の三重苦ですよね。でも、応急処置の手順を頭に入れておくだけで、冷静に動けるようになりますよ。
装置の不具合でお困りの際は、博多I’S歯科・矯正歯科(櫛田神社前駅 徒歩3分)へご連絡ください。平日20時まで・土日も診療しています。「これって受診が必要?」という軽い疑問でも、お電話でお気軽にご相談いただけます。24時間WEB予約はこちら → https://hakatad-c.com/
参考文献
[1] 日本歯科医師会「矯正歯科 – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」jda.or.jp
[2] 厚生労働省「歯科治療時の局所的・全身的偶発症に関する標準的な予防策と緊急対応のための指針」mhlw.go.jp
